歯周病とは

歯周病とは、歯周組織に原発し、歯周組織を破壊してその機能を侵す病的状態のことです。

歯周組織について

歯根膜とは
歯を歯槽骨に連結している結合組織のこと。
咬合力を負担し、これを緩衝する働きをします。
歯槽骨とは
歯根膜を介して歯を支持している顎骨の一部のことです。
セメント質とは
歯根の周囲にある黄白色の骨様結合組織。

歯肉炎とは

歯肉に極限した炎症性病変が生じたもので、歯根膜や歯槽骨は破壊されてないものを歯肉炎と言います。

健康な歯茎は・・・

  • 硬く引き締まっている
  • 弾力がある
  • 色はサーモンピンク、ライトピンク
  • スティップリングがある
  • 歯と歯の間の歯茎はとがっている

健康ではない歯茎は・・・

  • 歯茎が赤くはれている
  • 歯と歯の間の歯茎は丸みをおびている
  • 歯磨きをすると時々出血する
  • スティップリングがない
  • 溝(仮性ポケット)が出来てしまい、プラークが入りやすくなる

治療方法は・・・?

歯茎が腫れている原因(歯石・プラーク)を取り除き、正確なブラッシング(歯磨き)をする事が大事です

プラークは細菌の塊りです!正しいブラッシングで取り除きましょう!

歯周炎とは

■歯周病の原因は溝(歯周ポケット)内に存在する、細菌の塊りからなるプラークです。悪化させる要因として、噛み合わせ・たばこ・生活習慣・食事・ストレス・糖尿病などがあります。

■歯周病は歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊されていく病気です。重度になるとどんなにきれいな歯でも、骨が溶けてしまうと抜かないといけなくなってしまう恐い病気なのです。

軽度歯周炎 中等度歯周炎 重度歯周炎
  • ・歯磨きをするとき血が出る。
  • ・歯が浮く感じがする。
  • ・歯茎が時々むずがゆい感じがする。
  • ・歯茎が紫をおびた赤色になる。
  • ・歯の根元にたくさん歯石が付いている。
  • ・朝起きると口の中がねばねばする感じがある。
  • ・歯が長くなった気がする。
  • ・口臭が気になる。
  • ・歯茎から脳が出る。
  • ・物が噛みにくくなる。
  • ・歯茎が腫れてブヨブヨする。
  • ・冷水でうがいをするとしみる。
※溝(ポケット)の深さが4~5mm以上になると外科処理が必要になってきます。
  • ・歯がグラグラで動いて抜けそう。
  • ・口臭がひどい。
  • ・歯茎からいつも膿が出ている。
  • ・物が噛めない。
  • ・歯の根が露出してきたとき。

※ここまでくると抜かないといけなくなってしまいます。

治療方法は・・・?

歯肉縁上の歯石を除去し、歯肉の炎症が引き、ブラッシング時の出血が無くなってから歯周ポケット内の歯石やプラークを除去していきます。 場合によっては外科手術が必要な場合もあります。最終的な治療目標は病的な歯周ポケットを無くし、健康な状態に戻してメンテナンスのしやすい環境をつくる事です。